問 題
所 見
管理人は、たとえば「二酸化炭素の排出を抑えるために君にできることを書きなさい」だとか「森林を保全するために人類ができることを考えなさい」だとか、環境問題をテーマにそういうキレイ事を書かせる入試問題が大嫌いである。
科学的根拠が希薄なものを入試問題にするだけでもどうかと思うのに、こういうキレイ事にはどこかで対策された、実に感動的で没個性な模範解答が存在し、それを記入するだけの作業と化して児童達の本心は決してアウトプットされない。皆が判を押したような「考え」を解答欄を埋め、そこは自由な発想を確認する場にもなりはしない。単に解答欄に「ア」って記号を書くことと本質的に同じなのである。あー、誤解なきように書いておくと環境問題をテーマにすること自体は否定しない。弱冠11,12歳の児童達を、思ってもいない「考え」(得てしてそれはウソ)を書かざるを得ない状況に追い込んでいることに、試験としてどんな意味があるのか理解できないのである。
しかし神大附属の記述問題は、ここで扱ってる2016年度の入検問題のみならず、実に管理人ウケする良い出題が多くて嬉しい。多いといっても2年分の本試験とKUチャレンジしかデータはないけども。国立ならむしろ画一的な解答を求めてくるという周囲の予測(管理人の予測じゃないよ)に反して、しっかり受検生個々人の感性を問うてくる。受検生は思うままに書く。答えが固定されてないが故にそれを採点する先生方はとても大変だ。大変だとわかって出題するのは、つまり主役が誰であるかを見失っていないということである。
( 2016-10-26 )
解 答
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解 説
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