問 題
所 見
お仕事で甲陽の考査問題の解答・解説をつくる際、この問題に悩みました。何を答えたらイーのか...と。大問の最後の記述問題です。
中学受験で扱うかっ車は基本的に引っかけた糸とかっ車の間のまさつは考えません。なので糸につながったおもりを上げても下げても、定だろうが動だろうがかっ車が回転するなんてありえません。つまり動かっ車に管理人の凛々しい顔を描いても、その絵は回転することなく、管理人の顔があなたを見据えたまま上下に平行移動するシュールさを体験できるのです。
しかし今回途中までは摩擦を加味したかっ車という珍しい出題で、その回転までは問われないとしてもかっ車の左側と右側の糸でかかる力が異なる、というコンセプトだったのです。
そしてこの問7、円板Fは
かっ車じゃないのです。ペロペロキャンディみたいな形で
摩擦はあっても回転しないし甘くないのです。その上で左右でかかる力が異なっているのにつり合っているもの。
たとえばありがちに「エレベーター」と答えて円板Fを静止状態のかっ車と捉えても、移動時に摩擦のためにより大きな力を要したり回転することが前提の仕組みは模範解答としてはダメな気がしたのです個人的に。
さぁ、悩んだ。頭の中を駆けめぐるイメージは船を係留するロープだったり、濡れたタオルを使った刑務所からの大脱走だったり、
三味線屋の勇次@必殺仕事人の勇姿(←管理人的にこれが一番しっくりくる例)だったり...どれもこれも全然身近じゃない。別に身近な例を求められてるわけじゃないけど、他にあるはずだ自分中心半径5m以内に!
これを職場で他2名の歴戦講師とアレでもないコレでもないとやってまして、もういいや考えるの諦めて自分の直感を信じよう、解答用紙に「三味線屋の...」と書こうとしたその時、やってくれましたわ理総研のメンバーでもある愛犬家リー君が。彼の出した答えに管理人の頭の上に「それや...」という吹き出しが現れましたわ。できる男やわ...。
ということで、彼が出した答えを採用しました責任者として。さらば勇次。
( 2015-02-19 )
解 答
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解 説
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