永久機関(えいきゅうきかん)とは、古い捉え方をするなら、外部からエネルギーを受け取ることなく仕事を行い続ける装置のこと。
慣性の法則からすれば、外部から力がはたらかないなら物体は等速直線運動を続けます。重力下で運動していれば摩擦によるエネルギーの損失もあるでしょう。そんな制約のもとでも外部に対して仕事を行い続ける装置があるとすれば、それはもう「熱力学第一法則(エネルギー保存の法則)って何だったの?」となるわけです。
今の世にこのような永久機関は存在せず、何となく永久機関に見えるものがあるのみ。それでも、そういった疑似永久機関な装置がただ黙々と運動を続けている様子は、時が経つのも忘れちゃう程に見入ってしまう管理人です。理科好きな理総研Webのみんなもそのハズ。
特に受験生諸氏には、紹介した動画の2:53以降に注目していただきたい。始めは球が1個無い状態、そこに球を入れたら....。その次のダ・ヴィンチ型の永久機関もステキ。塾で習ったであろうてこのつり合いを頭に入れながら、この感動を共有しようではないか。
なお永久機関には以下の2つのモデルがありまして、もっと現実に目を向けろよ...とか、無理に決まってんじゃん...とか頭ごなしの大人な意見は言いっこ無し。これらのモデルをまず提示し、その上で真剣に否定することで導かれる新しい法則などもあるんです。熱力学第二法則(エントロピー増大の原理)とかね。
「第一種永久機関」
何も与えなくてもエネルギーを出し続ける装置。
「第二種永久機関」
内部にエネルギー発生装置を組み込み、その発生装置を動かすエネルギーも外部に出すエネルギーも、同時に生み出し続ける装置。
どんな形であっても永久機関なるものが完成すれば、この世から人間同士の争いなんてものは無くなるんだろうな〜。