2012
08 10 |
:: Shockwave Flash has crashed.
[ 投稿 水口佑@管理人 ]
(2012-09-23)次の記事「[解決] Shockwave Flash has crashed.」でこの問題は何となく解決しています。
こんな時刻ですが外ではヒグラシが鳴き、そこはかとなく夏の終わりが近づいてきた事を感じておる管理人です。 Google Chromeのバージョン21.0が正式にリリースされて自動アップデートされしばらく経過しました。何かFlashでエラー出るなぁとか思いながら使い続けてましたけど、昨日(8月9日)のマイナーアップグレードで安定版バージョン21.0.1180.75が公開され、ちょっとは期待しました。が、脆弱性の修正がメインだったみたいで、相変わらずブラウジング中に次のようなエラーメッセージが度々出ます。 『プラグイン「Shockwave Flash」は応答していません。』 放っておくとエラーメッセージが消え、何事も無かったかのように振る舞うこともあれば、Flash領域にヒトを小馬鹿にしたような画像が表示されたりもします。この現象を再現することは簡単で、とにかくFlashを用いたページを新しいタブで開きまくる。これだけです。OS(Windwos XP)の問題もありそうですが、それについては後述します。 再現が可能なら逆に対策も可能で、つまりたくさんタブを開かないようにすればイーわけです。が、昨今はページ内のアフィリエイト広告にFlashが使われていたり、開いた先にFlashが稼働しているのかどうかも分からないし、そもそもこんなエラーは前バージョンのChromeまで発生しなかったんだから何でオレが気ぃ使わなアカンねんな。ともなるわけでしてね。 ではChromeのバージョンが20から21.0になってFlash関連でどんな変更点があったか?なのですけど、実は大きな変更がありました。サイト制作者としての自分にはあまり関係が無かったので読み流してた部分です。 まずFlashという技術はプラグインアーキテクチャとしては歴史が古く、その分Flashの設計と新しい技術を盛り込んで進化するブラウザとの間に解離が進行し続けています。Chromeが従来採用していたアーキテクチャはNPAPI(Netscape Plugin API)と呼ばれるもので、もう「Netscape」なんて単語を見ただけで懐かしさがこみ上げてくる代物です。DVD時代にまだカセットテープ使ってるの?と言った感じ。 古い設計を新しい環境で動作させるには、OSによる機能補助が必要となります。となると「OSによって動作が異なる!」という新たな問題が発生する事を意味し、これはマルチプラットフォームを目指すChrome戦略とは相容れない事態となります。 そこでGoogleはChromeをバージョンアップするにあたってNPAPIからの脱却を目指し、Flashを提供するAdobe社と協力して新しい拡張プラグインアーキテクチャであるPPAPI(Pepper Plugin API)を設計し、OSに依存することなく、かつ高度な機能を実現しようとしました。昨年から今年の上半期にかけてFlash Playerのアップデートの頻度が増えていたなぁ〜と感じたのは、よく知らないけどこのプロジェクトが原因のような気もします。ともかくプラグインが高機能化し、速度にせよセキュリティにせよ、安定性を得ることは大切なことです。そしていよいよ、このPPAPIをChromeのバージョン21.0から導入していました。 セキュリティ面でPPAPIが重要となり、かつ最大の恩恵を受けるのはWindwos XPです。Vistaより前のOSは整合性機構(保護モード)を持たず通信におけるアクセスレベルを設定できないものの、サンドボックス(外部プログラムを安全に実行させる保護された環境)上で実行できるようになるが故です。 しかしこのNPAPI→PPAPIの移行措置で省かれることになったレガシーコードが、何となく従来からあるFlashコンテンツに影響を及ぼしている感が、タイトルのエラーメッセージにあるように思えるのです。いやま、Flashの事はよく分かっていないココの管理人の戯れ言でございます。 あ、ヒグラシはもう鳴いてない様子です。 (2012-08-10 07:05:20)
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