管理人の出身地は、皆さんもご存知のとおり(?)大阪は堺市。堺市の地場産業と言えば包丁・自転車です。郷土愛あふれる管理人はただ今帰省中で、この動画を紹介するのも何かの縁だと思われます。
「The Cyclotrope/サイクロトロープ」と題されたこの動画は、自転車の車輪とそれに散りばめられた小物、そしてビデオカメラによる撮影で創られたものです。
まるでCGを見ているような感じがしても、実は車輪を回転させることによる残像効果だけで実現する新しい映像表現です。車輪の回転が一定の速度を超えたときただの絵や小物に命が吹き込まれ、我々がそれを運動として知覚するようになる。知覚心理学で扱う分野ですかね(詳しく知らんけど)。
残像効果でこの手のものはzoetrope/ゾートロープ(回転のぞき絵)などがあって、まぁ要するにパラパラ漫画だと思って頂いていいでしょう。なんか急に安っぽい説明になりましたけど、だって理屈こねるの苦手なんだもん。イメージが伝わればそれでイーはず。夏休みの自由研究とかにイーかもね。
管理人の幼少期はまさにこの地場産業に根付いたものでした。いや別に包丁を振り回していたとかではなく、自転車がいかにも身近な存在だったのです。マイチャリンコが壊れたら近くの自転車工場に赴いておっちゃんに余ってるパーツを分けてもらい、先輩から後輩へ連綿と受け継がれてきた伝統と確かな技術で完全自己修復。
技術は身に染み込み、今でも壊れた自転車3台から1台の完全体を作りあげられるぜ!という自信がたまにオーラとして身体から発せられたり、駅前の放置自転車を見るたびにムラムラしたりします。
あの頃は変速機つきの自転車が一世風靡を始めた頃でもありましたが、我々にとってはツギハギだらけの自転車こそが盟友でした。今日そんなかつての生活現場に自分で運転する車を流してみて、ちょっとジメっぽい梅雨が心にも到来した次第です。