理総研を運営して行くにあたり、もうアフィリエイトによる広告収入なんて諦めています。この記事はどっちかというと技術的な話です。
本気でアフィリエイト収入を得ようとすれば、こまめにサイト訪問者の動向をチェックして、興味を持ってもらえそうなアイテムを自分で配置して、クリックしてくれないかな〜とかリンク先で商品買ってくれないかな〜って待って、で振り出しに戻る。
ものぐさな人間たる私(そして世の多数のサイト運営者)はこんなこまめな作業が苦手です。そんなあんた達の内面なぞすっかりお見通しですぜ...ってアフィリエイトサイトが用意したものが「コンテンツマッチ広告」。ページの内容に即して自動的に商品を陳列してくれます。
つまり、怠惰な我々の動向が読まれ、逆に釣り上げられてしまうほどの便利さ。理総研ではかつていくつかのサイトのコンテンツマッチ広告を掲載してましたが、群を抜いて見事にコンテンツマッチしてくれるのはGoogle AdSense(アドセンス)でした。抱えてる広告主・業種の数が圧倒的ですよね。
サービスの広告(例えば塾の広告)という観点に立てばアドセンスに敵うものはないでしょう。楽天にしてもアマゾンにしても、要するにサイトが「抱えている商品」しか広告に出せないわけですから。
しかしこの理総研、自慢じゃありませんがアドセンスは速攻で利用不能となりました。管理人が何か悪事を働いたからではなく、もっと外的要因です。後にこれが私の心に別の火を灯すこととなりますが、それはココでは関係のないお話。
社名は出しませんが他のアフィリエイトは理総研には向いていませんでした。一応小学生が見るサイトですから、フィルター無く汚い大人の計算が見え見えの広告(いったい何にコンテンツマッチしたんだよ...)とか出されると興ざめです。
この段階での状態をまとめると
・めんどくさいからコンテンツマッチ広告は追求したい
・クールかつ小学生でもOKな商品をマッチして欲しい
で、残された道は、「その発送は無かったわ」でお馴染みのアマゾンさん。商品サイズと梱包サイズの差がアメリカンスケールでいつも管理人を楽しませてくれるアマゾンさん。そこの「Amazonおまかせリンク(R)ベータ版」だったのです。
ですがここで、Google Chromeでのみ発生する技術的な問題に直面します。このおまかせリンク(R)で、商品画像のみが表示されないと言う問題。Chromeのレンダリングエンジンを愛して止まない管理人にするとこれは大問題です。
この原因は、おまかせリンクでのみ不安定なContent-Length(HTTPヘッダ)を送出するAmazonサーバと、不安定なヘッダ情報はロードに値しないというクールな姿勢を崩さないChromeとの静かな戦いにありました。
こんな神々の戦いの場に一介の塾講師である管理人の声が届くはずもなく、Amazon・Googleどちらが譲歩の姿勢を見せるのか見物するしかできない状況。
遠くの戦いの事など徐々に忘れ、コーラ両手に別のことに取り組んでいたある日、Chromeのバージョンが17になってChrome拡張、webRequest APIが正式なものとなりました。これはHTTPヘッダを改変できる機能を持ち、それで何が出来るようになるかという個人的興味よりも先に、Chromeの更新が柔軟なヘッダ解釈に及んでいた事へ興味が湧きました。
そこで久しぶりにAmazonのおまかせリンク(R)をChromeで表示させてみると....こいつ、見えるぞ!
細かいことは調べていませんのでAmazonサーバ側のアクションはわかりませんが、とにかくコンテンツマッチ広告が「今更にして」理想の形で稼働する状態となりました。おそらくこのおまかせリンク(R)を、使えねーヤツだな!諦めていたヒトも多いと思うのですが、これは朗報ですよね。
今度は知的好奇心からそのコンテンツマッチ能力を調べたくなったので、もしかしたらある日突然理総研にアフィリエイトバナーが登場するかも知れません。御容赦を。