2012
05 04 |
:: スーパームーン
[ 投稿 水口佑@管理人 ]
明日5月5日は、地球からその衛星である月までの距離が最も短くなり、その為地球から見える月の大きさが最も大きくなる「スーパームーン/Supermoon」です。
今回紹介しているのはNASAの公式動画で、ちまたに溢れる「満月の時は犯罪が多い」とかいう迷信にとらわれず、このスーパームーンを安心して楽しもう!というものです。 なぜ月の大きさが変化して見えるのかと言えば、理総研のなかま達は知ってるよね。 よね? 月は主星である地球の周りを27日と7時間43分かけて公転しています。その公転の軌道は楕円形で、地球からの距離は最も離れているときで40.5万キロメートル、再接近する今回のようなスーパームーンのときで36.3万キロメートルとなります。38万キロメートルというのは平均距離なんですね。 日本でスーパームーンが観測できたのは過去10年で3回。月食よりも珍しい現象といえます。(追記:スーパームーンは、満月と新月の時だけを指します) 満月は月齢15。5月5日は月齢14で満月の少し前(東側が少し欠けている)だとしても、大きい月は見てみたい。この再接近で月の大きさは普段より12〜14%増しぐらいになるとのこと。なお、より大きい月が見たければ、月の出17:55頃・月の入り3:57頃といった地平線あたりにある月を観測することをオススメします。
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2012
03 25 |
:: カの羽化の様子
[ 投稿 水口佑@管理人 ]
このブログシステムをコーディングしたときは、動画を組み込むんだったらYouTubeだけでイッか、て思っていた管理人です。しかし世の中にはYouTube以外にも動画投稿サイトがあり、その中でも「日々の理科」で自然科学カテゴリーを扱うならこのサイトは外せないな、と気になっていたのがVimeo/ヴィメオ(http://vimeo.com/)です。
Vimeoは英語表記のみですが、YouTubeよりもクールな動画が集まります。なんでか?っていう理由はWikipediaででも探して下さい。気になったら即行動。ちょっとコードをいじって、理総研ブログにVimeo動画をアップできるようにしました。 ブログ投稿テストもかねて、今回はVimeoより「カの羽化の様子」の高画質動画を紹介します。高画質なので大画面で見ることをオススメしますが、ムシ苦手なヒトは見ないでおきましょう。 カといえば、さなぎを経て完全変態するこん虫です。 たまご 孵化→幼虫(ボウフラ) 蛹化→さなぎ(オニボウフラ) 羽化→成虫(吸うたんで!) という成長です。吸血するのは成虫のメス。あなたがパチンと叩き落とした彼女は産卵・種の繁栄のために必死だったのです。 管理人はカの羽化の様子を見るのは初めてで、とても参考になった動画です。さなぎからゆっくり出て、大地(いや水面)を踏みしめ、徐々に体全体にエネルギーをみなぎらせていき、「行くぜ...」みたいに飛び立っていく様子。 カの分際でやけにカッコイーなオイ。
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2012
02 02 |
:: 電子レンジでいろいろチンしてみる。
[ 投稿 水口佑@管理人 ]
食品をあたためる為に使う電子レンジ、使い方にルールがあると知った小学生の頃のある風景が思い出されます。母親の怒声、立ちすくむ管理人、そして飛び散る生卵。
幾年も過ぎ、実際に体験してみることもなく金属を入れてはイケナイとか密閉されたものを入れてはイケナイとか知識ばかりを膨らませ、私は本当にしょうもない大人になってしまいました。 そりゃあ今も家には自分専用の電子レンジがあります。やろうと思えばスイカだってCD-ROMだって投入可能です。でも掃除がめんどくさいし...本当にしょうもない大人になってしまいました。 そんな私にうってつけの動画があったので紹介しておきます。ただこの動画は理科実験をしているのではなく、アメリカにあるフードチェーン(?)の宣伝のようです。感銘を受けたら何か買ってあげて下さい。 電子レンジがモノをあたためる理屈 電子レンジはまずその内部のマグネトロンという真空管からマイクロ波(電波の一種)を発します。マイクロ波は超高速でプラス・マイナスの変化を繰り返し、それが食品内の水(この水の分子もプラス・マイナスの極性を持ってます)を超高速で振動させます。 あっちもこっちも水分子が振動していると分子どうしの間でまさつ熱が生じ、それが食品をあたためる熱となります。 だいぶ説明は端折ってますけど、つまり 先生:「押せ、引け!」←マイクロ波 生徒:「おしくらまんじゅう!押されて泣くな!」←振動・まさつ 生徒:「なんかアツクね?」←発熱 こういうことかな。 動画は見るだけにして、絶対おウチの電子レンジでやっちゃダメだぜ。それが大人ってもんだろ?
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2011
12 12 |
:: 対照実験 空気・酸素、どっちが正解?
[ 投稿 水口佑@管理人 ]
対照実験(たいしょうじっけん)とは、条件を変えた場合の結果の違いから、その条件が必要(あるいは不必要)なものかを調べる科学実験の基礎です。中学入試の理科ではこの対照実験が物化生地を問わず出題され、受験生の「条件整理」を試してきます。
対照実験の問題を目前にして受験生がすることはとどのつまり、 ・1つだけ条件(条件A)が違う実験を2個さがす ・その2個の実験の結果の違いをくらべ、条件Aが必要かそうでないかを調べる この繰り返しです。難しい対照実験問題もありますが、考え方を変えれば、答えは必ず与えられた文章中にあるわけです。 さてそこで今回のタイトル「空気・酸素、どっちが正解?」とはどういう事か。具体例をあげて考えてみます。 <対照実験> 室内でインゲンマメの種子を用意し、以下の2つの実験で発芽するかどうか調べる。 [実験1]室温20℃で、種子をしめった布の上に置く。 [実験2]種子を水温20℃の水に完全につけておく。 賢明なる理総研メンバーであれば、発芽するのは実験1であるとわかるはずです。しかしちょっと待ってほしい。入試問題ではあなたが思考しなくてもきっちり実験結果が与えられます。 <結果> [実験1]発芽する [実験2]発芽しない 大方の予想通りの結果です。そこで問題。 <問> 実験1と実験2より、インゲンマメの発芽に必要な条件を答えなさい。 ・・・ そう、正解は「空気」です。ここで「酸素」と答えるのはある意味で反則です。やさしい先生なら酸素と答えても丸をくれるかも知れませんが、鬼で知られる管理人は丸などつけません。 それはなぜかというと、実験1と2をくらべるとき、インゲンマメが空気に触れているか触れていないかその1点のみ条件のちがいがあり、そして結果のちがいがあり、「空気中の何が必要かまでは調べていない」からです。もしかしたらインゲンマメの発芽にはちっ素が必要なのかもしれないけど、そんな細かいところまではこの問題では調べていません。 酸素と答えてしまった人は、知識が先回りして出題者の意図に的確に答えていないといえます。このように対照実験とは、例え頭の中で(知識として)条件と結果が分かっていても、それをそのまま答えにしてはいけないものなのです。 発芽の3条件→(酸素・水・適温)という知識は受験生に必要です。知識を問われたのであれば迷うことなく「酸素」と答えてOKです。実験からわかることは何か?を問われたならば、その実験でわかる以上の事を勝手に答えないようにしましょう。
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2011
12 09 |
:: 12月10日は皆既月食!
[ 投稿 水口佑@管理人 ]
どうやら日本全国で天候に恵まれそう。
過去3回連続で月食はまっ雲状態でしたから、管理人も超絶期待しているところです。ワナワナしてます。 開始:21時45分 皆既:23時06分〜23時58分 終了:翌01時18分 おうし座のツノのあたりで皆既を迎えるそうで、冬の大三角の赤・白・黄,リゲルの青白,アルデバランとポルックスの橙,ちょっと離れるけどカペラの黄と、色とりどりの1等星を背景にあの中毒性の高い赤い月が見られるなんて・・・素敵すぎる。
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